資源(在庫)管理
まずは現状の確認から。
これまでもやって来ましたが、今回はしっかりと、サイズや、材種、数量から、置場所までチェックすることにしました。
大きな柱のような材料が必要な時もあれば、窓台や、見切りといった小さいものまで、幅が広いものなんです。
それら全てはひとつの木から刻むのですが、適材適所使い分けることで、無駄をなくす。
ただ、それは管理を複雑化するため、在庫を置かないことや、その都度発注することでも効率化ははかることはできます。
そして、余ったものは、チップにして資源化にもなり得るから、無駄はなくなるんですが、なんとなく寂しく感じるんです。
最終的にはチップにして、責任を果たしたいのですが、その前にやれること、生かしきることも自分の使命なんではないかと感じています。
その第一歩が、この『資源管理』だと思っています。
数量や、材種なども自分でしっかりチェックすることで、頭の片隅に入れておく。またリスト化することでより強化する。
それらを作成することで、いいものを、最大限生かし、無駄をなくす。
無駄に発注することなく、資源を有効活用する。
自宅保管の資源を適量を維持することで、迅速に対応することが増える。
等々。
とてつもなく地味な作業なのですが、重要なことなのです。
そんな資源は何でもかんでも…。
というわけではなく、工房や、資材置場で、無理なく管理できるものに限られます。
雨風しのげる場所で、保管できるもの。
それが無垢の材料なんです。
この環境下で保管することで、適度に含水率を下げてくれる。
湿度の増減をする環境下だからこそ、生き生きしてくる気がします。
しかし、その反対に適さないものも。
それは、最低限必要なところ以外は使わないもの。
『合板』
なんです。
保管に失敗したものではなく、棚板として使っていたものを入れ替えしたものの動画です。
雨風しのいで降りましたが、少し吹き込まれて濡れる場所にあったもの。
日差しもあたる場所にあったもの。
なんですが、接着剤が切れて簡単に剥がれる。
紙のようにペラペラと。
このような材料は適しません。
また、これを見ると不安になって積極的には使いたくないもの。
そして、命をあずける構造的な場所には…。
と思ってしまいます。
しかし、使う場所、環境をしっかりと管理することで、その心配は軽減できるものなんです。
といっても、柱や、梁などの積層したものは使いません。
初期強度は、無垢材と比較にならないほど、安定していて、バラつきもない材料。
だとしても、どの程度持つものなのか、どのような環境下で強度を維持することができるのか。
100年立ち続ける寺社仏閣を目の当たりにすると、無垢材の良さや、信頼感を感じてきます。
だからこそ無垢にこだわり使い続ける。
使うために、無垢材に適したものを考え、無垢材の生かし方も、考えたり、調べたり、学んだりしています。
先人の積み重ねてきた知識や、想いなどに触れることで、資源を生かしていきます。
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大竹工務店は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。
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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
大竹工務店 株式会社
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