中身は何だろう??

最近は便利な世の中になりましたね。


スマホで調べてお買い物。


昔なら車であそこにあるかもといって品切れ。あの本買いたいから、本屋さんで探してなかったら取り寄せ。来たらとりにいく。などしていましたが、今では探すのはスマホの中で移動時間なく探して買い物ができる。買い物をして、クレジットカードでお支払。あとは家に届けてくれる✨


なんて便利なの?


そんなお届け物の多くは段ボールに包まれてきます。覚えていればあれだから自分が開けて何も考えずにそのまま。


でも頼んでいたものを忘れていたり、家族が注文しているものだと、なんだか不思議な感覚なんです。

バラエティー番組でみるこんな感じ??


とも違いますが、ワクワク、ドキドキ…。


包まれてしまったら、何も想像ができません。


単なる何の変哲もない段ボール箱。


それでも中身を想像しながら受け取ります。

すまいも、箱。


いろんな色や、形の箱はありますが、壁の中までは出来上がってしまったらみることはできません。


何が入っているのか、どんな納まりをしているのか検討もつかないと思います。


ただ壁の中に大切にしているものがつまっているんです。


地震に対する納まりや

気密を高める納まり

気密を維持する納まりや

漏水をさせない納まり。


等々数多くの工夫が詰まっているんです。


今回は、その中でも漏水させない納まりをご紹介。

この上の部分がバルコニーになるんですが、見た目は単なる白い壁。


内側から見てもこんな感じ

何も変わりなく、違和感ない手摺。


強いて言うなら厚い??


くらいかと思います。


そんな手摺の部分は、漏水の【危険箇所】なんです。注意すべきところがたくさんあり、実際雨漏り相談も受けていて、改修工事の経験もあります。


そんな場所では、表面の部材の雨仕舞いの工夫。コーキングして雨が入らないようにすることは当たり前のように行われております。


漏水改修工事の時は、解体せずに上からコーキングして、塗装して、いっときは、漏水しないで、完了!!それでも1年後、2年後にはまた漏水してしまうことも多いという調査報告も目にすることもありますし、依頼してもらっているすまいてさまからもそんな相談を受けてうんざりしていると言う話を耳にしております。


すまいのメンテナンスは必ず必要になります。


すんでいながら目を配りすまいを大切にしてもらいながら時を重ねていただくことが一番であると思っておりますが、できれば大がかりなメンテナンスはしてほしくないと言う想いで納めております。


画像の手摺の内部は…。

壁との取り合いの部分では、一次防水、二次防水を重ねて行い、そのあとに仕上げ材を被せる。


水は通さず、湿気を通すシートを2種類

○主に壁に張っている透湿防水シート

○主に屋根に張るルーフィング


そして、より漏水の危険がある場所には、ポリエチレンでできた1ミリの役物を使用して防水処理。


等々仕上げに頼らない防水処理をしております。

こんな感じに幾重にも、何十年先の危険を感じながら、対策をしております。


そこまでする事あるのか???


というかもしれませんが、大工工務店ができるタイミングはここしかないんです。


出来上がってしまったら形を変えることは容易にできることではなくなってしまいます。


またすまいてさまを守ってくれるのは、動かないすまいで守り続けてもらわなくてはいけないから、手を加えられるタイミングで全力で想いを詰め込んでいます。

その他の部分でも同じように幾重にも対策しています。


例えば、すまいの中の環境に直結する気密性に関しても、安易に数値を出すことは難しくありません。


どれだけその気密性を維持するのか?また、温度変化で膨張収縮などにも耐え、揺れにも耐えなくてはいけません。


だからこそ幾重にも、対策しています。

またすまいの中の環境も、少しの不安もしっかりと対策しております。


基本的には外壁の断熱材や、窓、基礎、屋根などで断熱性能は高めます。


この写真はその他の部分。キッチンのレンジフード(換気扇)のダクトなんです。隠れてしまうので何もやらなくても問題はなく、そんなに大きな変化はないかもしれません。


それでも、ダクトの周りにも断熱材を巻くことで、外の温度を中に入れない。ダクト内で結露をしないようにとの想いで施工しております。

出来上がって見ると、白くて一部、木が使われているなぁ✨窓茶色なんだね。そんな感じが第一印象なのかと思います。


そんなこの建物の中には、見た目ではわからない想いがいっぱい詰まっています。


「箱の中身はなんだろなぁ」のように答え合わせはすぐには出ませんが、そのひとつひとつの想いが、すまいと共にすまいてさまが時を重ねていく中で、豊かな時間となって感じてくるものだと思っております。


内部の納まりなど、知る必要も、不安に思う必要はないのですが、大竹工務店として、


【すまいての安心、安全で豊かな暮らし】


を実現するための最低限の納まりをしております。




また住んでみて、暖かいなぁ、涼しいなぁ、静かだなぁ。なんて体感しながら一年間を過ごすことに。体感と同時に、電気代このくらいなんだ。ガス代このくらいなんだ。


なんてお金の面で、感じることもあると思います。



そんな日々を、時を重ねていきすまいに馴染んでいき、意識していたものが当たり前に感じてきてその他のことをより感じてくるのかなぁ。



人生で一番の大きな買い物をして、住宅ローンを支払って、年明けに住宅ローン控除あるから申請しないと。なんてことも。



そんな時間はあっという間に過ぎていき、新築で新しいと思っていたすまいも、時を重ねて深みを増していくんです。



大竹工務店は、出来上がりがスタートラインで、見た目も変化していきます。



外部に張った木材や、茶色く見えている窓も、深みがまして、すまいてと共に時を重ねていくんです。


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大竹工務店は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。

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コメント: 2
  • #1

    清水賢介 (水曜日, 10 4月 2024 20:10)

    いろいろと勉強になりましたm(_ _)m

  • #2

    大竹工務店 大竹俊光 (木曜日, 11 4月 2024)

    勉強だなんて、そんなことはないんです。

    ただこだわっているところでしたので、ご紹介させていただいただけなんです。

    これら納まりもこれが正解というものではなく、どのような考えでその納まりをしているのかが、形になっただけなんです。

    大竹工務店では、このように考えて形にしていますというものを少しだけ紹介させていただきました。

大竹工務店 株式会社

〒300-0134

茨城県かすみがうら市深谷3659-7

TEL/FAX : 029-897-0041

E-mail : toshimitsu@otake-k.com

大竹工務店(株)は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。