茨城県かすみがうら市で大工をしております 大竹工務店 大竹 俊光 と申します。
日頃より無垢の木材に接していて、無垢の素晴らしさをひしひしと感じています。
今回は、すまいの無垢材をどのように仕上げているのか、細かくまとめてみました。
これは仕上げたてLDKです。
仕上の様子は、
〇へこみを直すためのアイロンがけ。
湿らせた雑巾をへこみにあてて、高温のアイロンを乗せ、無垢木材の細胞を柔らかくし、水分を含ませ、へこみを直しています。
〇サンダーかけ
へこみの修正をした後、表面をきれいにするため、サンダーをかけていきます。
#180 ⇒ #240 ⇒ #400
基本的にはこのように徐々に仕上げていきます。
スタートをもっと荒くすることもあります。
〇仕上げにオイル塗装
無垢材の表面が整え、最後に仕上げの塗料を塗りこんでいきます。
Livosさんの塗料を採用し仕上げていきました。
無垢木材の細胞の中まで浸透していき木材を保護してくれます。
今回は2種類の組み合わせ。
①水や汚れが多い部屋用
②基本となる部屋の床
①は、水回りや、木製サッシの内側など、より水や、汚れに対応した組み合わせにしました。
カルデット(クリア) ⇒ カルデット(クリア) ⇒ クノス(クリア)
この組み合わせは、
外部にも使われている カルデットを二回重ねて塗り込むことで、長持ちするようにという狙い。
最後にクノス(クリア)を塗ることで、撥水効果を高め、水汚れに対応したものに。
②は、基本となる部屋(①以外の部屋)の床に使用する杉の赤身を抑え、さらっとした印象にするための塗装
クノス(白木) ⇒ クノス(白木)
この組み合わせは、赤身をおさえ、汚れをつきづらくするため。
クノス白木を重ねて塗っています。白のムラをなくし、より赤みを抑えるため
※オイルを塗り12時間の乾燥。次を塗る前に表面を電動ではなく、紙ヤスリを手で。ざらざらをなくすことと、より次の塗料がのるようにとても重要な行程です。
このように、様々な工程を経て、仕上げています。
仕上げた後は、すまいて さんがお手入れをしていくことで、より深みが増し味が出てくるのが、無垢材のいいところだと感じています。
しっかりとはじめに、オイル仕上げすることで、日ごろのメンテナンスをしやすく、汚れにくくなると考えています。
無垢の仕上がりは写真では伝えることのできない、手触り、足触りなどもあり、実際は心地よくて、夏はさらさら。冬は温もりを感じることができます。
ご興味ございましたら、ご連絡いただければ、お見せし、体感していただけます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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