こんにちは。
茨城県かすみがうら市で 大工 工務店 をしております 大竹工務店 大竹俊光 と申します。
季節は移り、気がついたら夏。
年々季節がすぎるスピードがまして、あっという間に過ぎ去ってしまう気がします^^;
季節も最近は、なんだかちぐはぐな気が、、、。
梅雨明けは 6/27 と例年にない早さでしたが、ここ数日のムシムシした感じは梅雨が戻ってきたかのよう。
そして、気温が上がると 40℃近く。
皆様お体にはお気をつけください。
そんなムシムシとしたこの時期に、カラっと、さらっと。
身に余る嬉しいお言葉をいただけました。
こちらの写真は、昨年末に無事完成しお引渡しをさせていただいた 門 の写真。
お引渡しした直後から、近隣と馴染み、良い存在感。
そんなお宅のみなさんが先日、作業場に来ていただいたときのお話。
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こちらのブログでも詳しく門改修工事に至る経緯をまとめております。
築100年の門
以前より依頼していた 茅葺き職人さんが高齢で引退されるということ と 全体的に傾いてきてしまっていること。
などから、お知り合いを介して大竹工務店に相談していただいたのが出会いのきっかけでした。
そして、相談の上、解体し、屋根材を瓦にし、改修工事をすることになりました。
○解体工事
まずは、解体工事です。
重機で一気に破壊ではなく、人力できずをつけないため丁寧にほぐしていきました。
100年前の職人さんの丁寧な仕事、当時の道具や、時代などに思いを馳せながらの解体。
これまで100年間この場でとどまり踏ん張ってきた証であるホコリを全身に浴び真っ黒になりながら無事解体完了しました。
○刻み
解体しほぐしてきた木材をしっかりと目視、確認。
お施主様のご家族が大切に保管されていた木材、地元で育った立木を必要な大きさに製材し加工。
不足している材木は地元材木屋さんにて仕入れ刻みをしました。
自宅作業場にて仮組み、バランスを確認しながら、都度検討し積み重ねていきました。
○地盤の確認、基礎計画
今では住宅を建てる際当たり前のように実施されている地盤の事前調査、SWS試験、基礎検討などを経て、基礎工事、袖壁の石組みを行いました。
○現場組立、現場加工
作業場で仮組みしてきた材木を現場にて、組み上げていく作業。
ただ組み上げるのではなく、積み上げて、重ねていく中で、再度調整しながら納めていきました。
そして、足元のスロープや、問下の土間などを仕上げていきました。
○完成
すべての作業が完成し、その地に戻ってきた木材。
新たに刻まれた木材を、一つひとつ組み上げ完成です。
○これまでの軌跡
完成後、これまで日々積み重ねてきたこと、どのようにして納めてきたのかなどをSNSにて綴ってきたもの。
それらを一冊の冊子に。
そして、画像や、動画など、すべてをお施主様にお渡しさせていただきました。
その数ヶ月あとに改めて、お施主様が自宅作業場に来ていただきました。
お預かりしていた貴重な木材たちを確認。
『自分たちにはこの木材たちは使えない。活かせるところがあるのでしたら、使ってください』
とお譲りしていただきました。
ご家族が何十年と大切に保管されてきた木材。
この貴重な木材をお客様の思いとともに大切にありがたく使わせていただきます。
そんな中
『最近、門をいろんな角度から見るのが楽しいんです。そして、遠くから見たときに近所の畑にあるみかんの木や、ゆずの木が門にかぶっていて、それらの木を所有している方に相談しながら短くして、よく見えるようにしてるんです。』
『門を見るのに、わざわざ遠回りして帰って来たりするんですよ。』
などこれ以上ない嬉しいお言葉。
これまで、悩み、もがき、苦しみながら納めてきたことが、報われた瞬間でした。
大工として、こんな素晴らしい方々に出逢えたこと。
こんな素晴らしいお仕事をさせていただいたことに感謝しかありませんでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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