○突然ですが、こちらの可愛い子供動物はなんでしょう??
こんにちは。
動画に映る可愛い動物。
正解は『アライグマの子供』なんです。
動物園で展示されているものでも、森の中にいる子供でもなく、すまいの屋根裏にいた子供。
この動画の10分ほど前には、70センチ程度のアライグマにも遭遇しました。
子育ての場をすまいの屋根裏に決めてしまっておりました。
ことの発端は、屋根裏で毎晩足音がして、天井に染みができた。とのことで調査開始です。
まずは、小屋裏を観察すると、
糞尿とあと、足跡、寝床らしきものを確認。
調査では、何の動物か判断できず、様子を見ることに。
足跡からは、予想はしますが、断定まではできず。
動物が入れそうな箇所や、足跡のある場所を重点的に調査し、数ヶ所、仮に穴を塞ぐことに。
また、母屋屋根裏では、耐震改修工事のため、照明をつけ、音の大きな道具を使う作業を開始。
その後、市役所に相談し、捕獲用のかごをお借りしていただき、母屋屋根裏に設置。
毎朝確認するも動きがない日が続く。
その音に驚いて、移動したのか、今度は渡り廊下で繋がれた隠居の天井に尿の染みが…。
外部から再度検討。
どの辺りから屋根裏に??
屋根にはどのように??
などを想像しながら調査。
屋根が複雑に絡む渡り廊下。
そこには、ビワの木や、柿の木が屋根にかかるように成長。
すまいてさんに、この木を利用して屋根に登り、穴から入っているかもしれません。
と伝えるとすぐに、剪定、伐採。
すまいてさまにとっては、早急に解決したい問題なんです。
それでも、被害は続き、音や、尿の被害は隠居の屋根に集中。
とのことで、隠居の捜索をすることに。
すまいてさんは、天井裏に上がるところがないのでは…。
そんなところからスタートしました。
改めて、隠居、渡り廊下の外部から調査をすることに。
穴や、あしあと、傷がないかの確認です。
穴かあったとしても、そこで動物が入れるのか、そこまで行く経路に足跡があるかを想像しながら調査。
この画像も怪しいと思い詳しく見てみると、穴付近に足跡も、クモの巣もあることから、ここの可能性は薄いと判断。
その後も詳しく捜索すると…。
母屋と隠居とを繋ぐ渡り廊下で、新しい足跡、そして、ホコリが不自然にとれている箇所を発見!!!
ここから入っている可能性が高い!!
大きな進展です。
その後外部から入れそうな穴を発見。
内部の捜索に移ります。
まずは天井裏への扉を捜索。
すまいてさんが天井を棒でつつきながら、探していただいても、見つからず、最悪の場合、見えないところで開口工事をする旨をお伝えさせていただきました。
その後、きれいに納まった隠し扉を発見し、天井へと上がります。
上がらせていただいた瞬間。
間違いなく居る。
無数の足跡は、天井ではなく、梁桁の上端に。
すまいてさまより、朝は物音がしてないから、外出してるよ。
ということで、捜索しておりました。
尿の場所。
足跡。
怪しかったけど、足跡がなかった箇所を、外れた板を戻し…。
捜索も同時に、大工さんの素晴らしい納まりを確認しつつ…。
…。
…。
その時は突然に訪れました。
自分の中ではこんな感じ😭
カサカサ…。
光はLEDの2つの小さな光の中。
向いたところしか照らされていない状態。
屋根裏には、生き物なんて出くわしたことがなく、想像もしていない中。
カサカサ…。
空耳…。
そっ、空耳だよね(涙)
いや…。カサカサが移動してる((( ;゚Д゚)))
…。
焦りながら、スマホを構えて…。
こっ💧怖い((((;゜Д゜)))
おっ…。お邪魔してます…。
起こしてしまいましたね…。
できれば取っ組み合いの喧嘩は…。
ご自身で外出していただいてもいいですか?
っと心の中の会話は、突然来た、いないと思っていたタイミングで訪れたのもあり、体が硬直、写真を撮るので精一杯でした。
こちらの動揺を尻目に、あらいぐまさんは落ち着いた様子で、のそのそと視界から消えていきました。
あっ!!よかった。
見えなくなってから、大きく音を立てて、居ますよアピール((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
戻ってこない方がいいですよ。
ってアピール、精一杯の威嚇をしながら、外部から確認した侵入経路の塞ぎのための調査。
何度も出たり入ったりしないように、詳細に調査。
よしこれで、材料準備するために戻りますか...(^ー^)
…って。
鳴き声が。
すまいてさまのご家族の猫にしては、独特だなぁ。
なんて能天気に感じていたら…。
そうなんです。
あの動画は、先ほど遭遇したアライグマの子供。
そしてこの鳴き声は、必死に親を呼ぶ声だったんです。
より近づくと、小さい体で威嚇する体制。
明かりに照らされて、しっかり確認できないが、大きな気配は感じているんだろうなぁ…。
怖くて怖くてたまらないんだろうなぁ😢
それでも、必死に助けを呼ぶ...😭
でかく獲たいの知れない光に対して、体一杯威嚇する。
想像しただけで、辛く、緊迫し、追い込まれているんだろうなぁ。
こんな小さな体で。
その場は、材料を準備するという名目で、何もせずに開けることに。
できることなら、先ほど出ていったアライグマが迎えに来てくれたら、と思いつつゆっくりめに自宅工房で穴ふさぎの材料準備。
準備ができてしまったので、現場に…。
おっ!!!
🤭
静かだから連れていって…。
…。
…。
…。
そうなんです。
物音をたてずに、小さい子供の精一杯の存在を無にしていました😭
辛いけど…。
怪しい穴を塞ぐ作業を進め…。
より詳しく観察すると、
ここから出入りしてるね。
と言う感じの、後が。
外部に繋がる穴を、ステンレスのあみで。
母屋に繋がる穴は、板で。
塞ぎ。
その後、子供は捕獲。
捕獲用のかごに入れて、毛布をかけて駐車場に。
次の日業者さんに持っていっていただきました。
その夜も、親のアライグマは、毛布を剥ぎ、かごを揺さぶり、かごから離れなかったそうです(涙)
すまいてさんも、かわいい子供に、「ごめん」と言いつつ、親のあらいぐまを離したそうです。
害獣指定されている動物の放出は、認められていません。
かわいいからと、目先の優しさが…😭
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/documents/ibaraki_araiguma_boujo_plan_20210401.pdf
茨城県ではこちらのような資料も作られているほど被害が拡大しております。
とは言っても。
とは言ってもですよ。
あの材料を準備するあの数時間に、生かせる方法は無いものか、
どうにかして、いい方法はないかと…。
だって、かわいい。
命があるし、
必死に子育てしてる。
親になって、なんとなく想像すると…。
いたたまれない。
そして、自宅には末っ子犬を飼い始め、家族で中心にいる命。
そんな命と何が違うのか。
家族にも、動画や、画像、状況を伝えると、同じ反応。
あの画像がかわいくて…。
あの鳴き声が耳から離れない。
など辛い。辛すぎます。
命の違いはなんですか?
同じいのちであるのに。
まず呼び方、「害獣」???
必死に生きている雰囲気を感じてしまうと、そんなことを感じてしまいます。
でも、すまいてさんのご苦労はもっとなんだと感じる。
苦労や、被害に遭われていながらも、かわいくて、どうしようもないんだよな。と悲しげに語ってくれた…。
朝の状況も、苦しくも、伝えてくださった…。
今できることは、もう一つしかありませんでした。
生きようとする力は、時に凄まじい力があるようです。
子供を守る力。
そんな想いがひしひしと伝わってくる...😭
みんなが辛い。
そんな想いを繰り返さないようにするためには、自分には何ができるのか??
自分ができることは、すまいの工夫で何とかする。
駆除という選択をしないようにするためには、
すまいで工夫をするしかありません。
すまいてが、嫌な選択を迫られないすまいが創れたらまた違った気持ちになるんだろうなぁ。
自分ができることに集中し、この経験を無駄にしないため、これから、すまいを改めて考えます。
ごめんなさい。
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大竹工務店は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。
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